〈テストシリーズE〉

  テストシリーズEは「一定の密封条件下で加熱した場合の影響はどうか」に対応する試験方法と評価基準であり、ボックス7、8、9及び13の質問に答える為のものである。下記のE-2とE-1又はE-3との組み合わせで評価を行い、最も危険度の高い結果を採用する。
試験方法
コード
名称
E-1
  ケーネン試験
E-2
  オランダ式圧力容器試験
E-3
  米国式圧力容器試験

オリフィス板(発生ガスの排出小口の付いた板)を装着した圧力容器に試料を入れ、外部より急速加熱し、爆発が起こる最大オリフィス径を求める。E-2、E-3の場合、破裂板を装着して試験を行うが、E-1では使い捨ての鋼管を容器として使用し、その破壊状況も判定基準の要素となる。

 


〈テストシリーズF〉

  テストシリーズFは、IBC(中型容器)やタンク(大型容器)での輸送や、有機過酸化物に対する規制からの適用除外を考えている場合に要求される「爆発力は如何?」に対応する試験方法と評価基準であり、ボックス12の質問に答える為のものである。これらのことを考えていない場合(ボックス11)、試験を行う必要はなく、有機過酸化物Eとなる。以下の5つの試験の何れかを行う。
試験方法
コード
名称
F-1
  弾動臼砲 MK.lll d 試験
F-2
  弾動臼砲試験
F-3
  BAMトラウツル鉛等試験
F-4
  改良トラウツル試験
F-5
  高圧オートクレーブ法

F-1は鋼線で吊り下げた臼砲の中に試料を入れ、電管で起爆しその反動による臼砲の振れの大きさで、爆発力を判定する。
F-2は振り子に取り付けた臼砲(弾道振子)の中に試料を入れ、弾丸で口を塞ぎ雷管で起爆する。試料の分解による発生ガスで弾丸が発射され、その反動で振子が振れる。この振れ幅で爆発力を判定する。
F-3は鉛のブロックに穿たれた凹部に、ガラス管に収納した試料を入れ、砂を詰め密封した後、電管で起爆し、凹部の膨張度合で爆発力を判定する。
F-4の改良トラウツル試験はF-3を小型化したもので、原理はF-3と同じ。
F-5は高圧オートクレーブの中に試料を入れ、ニクロム線を試料に直接入れ通電し、爆発を起こすまで加熱、爆発の圧力/時間経過を計測し、計算により比エネルギーを求め、この値の大きさにより爆発力を判定する。
 


〈テストシリーズG〉

  テストシリーズGは、「輸送用荷姿で熱爆発の可能性があるか」を判断する為の試験方法並びに評価基準であり、ボックス10の質問に答える為のもので、密封加熱下での影響(テストシリーズE)が激しい場合のみ行う試験であり、以下の何れかにより判定する。
試験方法
コード
名称
G-1
  輸送物の熱爆発試験
G-2
  輸送物の促進分解試験

G-1は50kg以下の輸送荷姿の品物に、できるだけ均一に加熱できるように加熱コイルを巻きつけ、急速加熱(60℃/h)し、分解を起こさせ、内装、外装の破壊状態を見て判定する。 
G-2は、SADTより約10℃高い温度に設定したオーブンに50kg以下の輸送荷姿の品物を入れて分解をさせ、その分解による包装容器の破損状況及びオーブンの損傷度により判定する。
 
 


〈テストシリーズH〉ヘつづく

 
 

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