20.4.3 有機過酸化物の分類
Model Regulation の2.5.3.2.4の表に記載されていない有機過酸化物組成物を分類するに当っては、以下の原則が適用される。
a) 輸送のための荷姿で、爆轟または爆燃急速伝播性を示す有機過酸化物は、その荷姿では、危険区分5.2として輸送できない。(有機過酸化物Aに相当、図20.1の出口A)
  b) 爆発性を持つ有機過酸化物で、輸送用の包装形態では爆轟も爆燃急速伝播も起こさないが、熱爆発を起こし得るものは“爆発性物質”の副標札をつけ輸送できる。最大単位包装量は25kg。ただし、爆轟や爆燃急速伝播を起こさせないためには、25kg以下でなければならない場合、その数量以下にする事。(有機過酸化物はBに相当、図20.1の出口B)
  c) 爆発性を持つ有機過酸化物で、輸送用の包装形態(最大量50kg)では、爆轟、爆燃急速伝播あるいは熱爆発も起こさないもの。(有機過酸化物Cに相当、図20.1の出口C)
  d) 実験室での評価で以下の特性を示す有機過酸化物
i )
部分的に爆轟するが爆燃急速伝播は起こさず、密封加熱下での分解による影響が激しくないもの。
   
ii )
まったく爆轟せず爆燃の伝播は穏やかであり、密封加熱下での分解による影響が激しくないもの。
   
iii )
爆轟も爆燃も起こさないが密封加熱下での分解による影響が中程度のもの。
これらのものは50kg以下の荷姿で輸送できる。(有機過酸化物Dに相当、図20.1の出口D)
  e) 実験室の評価で、まったく爆轟も爆燃もせず密封加熱下での分解による影響が低いか、あるいはまったく無いものは、400kg/450?以下の荷姿で輸送できる。(有機過酸化物Eに相当、図20.1の出口E)
  f) 実験室の評価でキャビティー状態でも爆轟を起こさず、また、爆燃もしないもので、密封加熱下での分解による影響も低く、あるいは無いもので、さらに、爆発力も低く、あるいは無いものはIBC(中型容器)またはタンク(大型容器)で輸送できる。(有機過酸化物Fに相当、図20.1の出口F)ただし、Model Regulationの4.1.7.2の付帯条項、および包装要件4.2.1.13のIBC520、ならびにタンク(大型容器)の包装要件T23に従う事。
  g) 実験室の評価で、キャビティー状態でもまったく爆轟を起こさず、爆燃もせず、また、密封加熱下での分解の影響もまったく無く、爆発力も無いもので、その組成物が熱的に安定(50kgの荷姿でのSADTが60℃以上)な液状組成物で、鈍感剤として希釈剤Aを使用しているものは、危険区分5.2の規制は受けない。(有機過過酸化物Gに相当、図20.1の出口G)もし、組成物の熱安定性が悪い場合、あるいは鈍感剤として希釈剤A以外のものを使用した組成物の場合は有機過酸化物Fとして規制する。

20.4.4  試験の種類
20.4.4.1 前章20.4.2及び20.4.3は、分類の決め手となる自己反応性物質および有機過酸化物の特性について触れているだけである。これらの特性は、実験で判断されなければならない。
20.4.4.2 自己反応性物質または有機過酸化物のタイプを決める試験方法はAからHの8つのシリーズからなり、図20.1フローチャートに示されている質問事項に答えるために必要な情報を出し、分類のための原則に当てはめられるよう意図されたものである。
20.4.4.3 
テストシリーズAはフローチャートのボックス1で要求されている爆轟の伝播に関する試験方法およびその判定基準。
20.4.4.4 
テストシリーズBはフローチャートのボックス2で要求されている輸送用に梱包された製品の爆轟の伝播に関する試験方法とその判定基準。
20.4.4.5 テストシリーズCはフローチャートのボックス3.4および5で要求されている爆燃の伝播に関する試験方法およびその判定基準。
20.4.4.6 テストシリーズDはフローチャートのボックス6で要求されている輸送用に梱包された製品の急速爆燃の伝播に関する試験方法とその判定基準。
20.4.4.7 
テストシリーズEは、フローチャートのボックス7.8.9および13で要求されている密封状況下で加熱した場合の影響に関する試験方法および判定基準。
20.4.4.8 テストシリーズFはIBC(中型容器)またはタンク(大型容器)での輸送、あるいは規則の適用除外を考えている場合の物質の爆発力に関する試験方法および判定基準(フローチャートのボックス11)。
20.4.4.9 
テストシリーズGはフローチャートのボックス10で要求される輸送用荷姿での熱爆発による影響に関する試験方法および判定基準。
20.4.4.10 テストシリーズHは有機過酸化物、自己反応性物質の自己促進分解温度測定に関する試験法および判定基準。
 

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